店主より

 前月に続きもう少し致酔飲料が我が国で発見された確証がある話しを進めましょう。
 井戸尻遺跡で発見された壺のうち、壺の首の部分に輪をはめたような鍔(つば)があり、その鍔には10個あまりもの穴が空いている、これが有孔鍔付き土器です。
この壺の底には「山葡萄の種」があり、他の壺には何も入ってない。
つまり、この壺は山葡萄を発酵させたものであり、穴は蓋を置いて塞ぎ止める為のものであったと推理されております。
又、その周囲には飲酒器の様なカップ状土器等があり、まさしくアルコール飲料を作っていたものでありましょう。
5000年前に致酔飲料があったのです。夢の様な話しですね!
 その後、木の実の酒(クルミ、ドングリ類)根茎類の酒(かたくり、山芋等)の時代を経て、2500年〜3000年程前にお米の酒ができたと考えられます。時は縄文晩期から日本で稲作農耕文化が進化した弥生時代であります。
続きは次回に…
ジメジメとした毎日ですが、皆さま体調崩されませんように、ご自愛ください。
桑乃都 ㈲小澤酒造場 店主

小澤酒造場

1926年より八王子の地酒を造っております。

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