店主より

 考古学者の先生方の遺跡発見が進むにつれ籾殻痕のある晩期縄文土器が九州地区で沢山発掘され、縄文後期に間違いなく陸稲の栽培が行われていたことが立証されました。
そこで、日本酒の原料は米であり、これを醸造したものだと定めるならば弥生時代に栽培され始めた水稲米によるものではなく縄文晩期の陸稲による酒が日本酒の原点であるということができます。おおよそ3000年前かと推定されています。
 しかし、日本酒の源流は?となると稲作農耕文化と共に渡来した水稲米であり、これを本格的に栽培し始めた頃ではないか…と思いを馳せますと2500年程前が妥当ではないかと考えられるのであります。
 ではどこから伝って来たのか?アジアの稲🌾の原産地は四川省の南、ミャンマー北部の東側、ベトナムの北部に位置する雲南地域と言われています。日本型ジャポニカ米とインド型の米とが最も近似した品種であることが研究の結果証明されました。であるならば、雲南から日本への間の同型の稲🌾が分布されている地域を繋ぎ合わせていけば入国ルートが解明されるのではないか?と、なる訳ですネ!
桑乃都 ㈲小澤酒造場 店主

小澤酒造場

1926年より八王子の地酒を造っております。

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