店主より
BC300年頃に始まった弥生時代は特にその前半に農耕文化が発達、進化した時代でありました。
金属類の普及つまり石器時代から金属製の農機具に代わった時代であります。
前号で金属製の農機具と共にジャポニカ米が移入されたと書きましたが、加えて祭礼用の品々も入国し更に貯蔵用のもたい(大きな胴の太いカメ)そして壺と共に農耕儀礼等が持ち込まれました。当然ジャポニカ米で造られる酒造りも移入されたものと考えられます。
農耕文化は北九州から瀬戸内を経て近畿地方へと伝わってまいりますが、日本最古の弥生土器が出土した福岡市板付遺跡の水田部落、そして岡山津島遺跡等がその移行の足跡を残しています。その流れは伊勢や濃尾地域にも伝播し数多くの有名な遺跡が残っております。その中の1つに奈良県唐子遺跡がありますが、ここからは籾種の入った壺や祭礼用の彩色壺形土器が発見されております。
水稲米が耕作され、それを用いて酒を造り新しい土地に水田を開き酒を醸して神に献上したものと考えられております。日本の出現ですネ
桑乃都 ㈲小澤酒造場 店主
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