店主より
師走、早いもので1年が余すところ1ヶ月で終わります。
しかし、酒造にとってはこの1ヶ月が大変重要な月なのです。
現在は多少違いますが、私が若い頃は6月〜8月の3ヶ月間の合計売上げより12月の1ヶ月の方が沢山売れました。
50年も前は今の様に冷やで酒を飲む習慣が無く、その上、「寒くなったから熱燗を!」といった感が強かったように思えます。
酒造りの方は1月〜2月が大吟醸等、高級酒が主体となる為、11月12月が一般酒の製造最盛期であり、ビッシリ毎日仕込みが続くのです。一方、原料米は入荷すると、蔵人の精米担当の「精米屋」が12月中に使用する米の他に1月に仕込む大吟醸用の高精白米も磨かなければなりませんので、夜勤の連続です。特に高級酒用の高精白米は一粒一粒が均等に精米できなければ味に影響しますので「精米屋」は神経を使います。当時は40%まで精米するのに1週間近くかかりましたので触ると熱いほど熱をもってしまうため、2〜3週間ねかせるのです。これを「枯らし」と言っています。枯らしの間も貯蔵庫の温度管理や米の温度管理など1月中旬まで精米屋は大変な労働となるのです。
一方、店の販売は12月31日、夜中の12時ころ、もう年明け間近になっても店を閉めることができませんでした。初荷は2日、元旦だけ休んだものでした。
隔世の感ありです。
桑乃都 小澤酒造 店主
御礼🍁
先月の高尾山もみじ祭りには皆さまに足を運んでいただきまして誠にありがとうございました!
お陰様で連日完売となり、楽しみに来ていただいたにもかかわらずご提供できなかった皆さまには大変申し訳ございませんでした。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
弊社の枡酒は、2週間くらい前から樽に酒を入れ熟成させ飲み頃に瓶に詰め高尾山に運んでおります。
勿論、枡の良い香りがいたしますが、グラスで召し上がっていただきましても樽の香りがいたします。
「枡を持ち帰り家で日本酒を入れて飲んだが山で飲んだ時とは香りが違った」というお話しを時々耳にいたします。樽酒は樽の中で程よく熟成させておりますが熟成し過ぎても、熟成が足りなくても、美味しいと感じ難いようです。もみじ祭りには丁度よいお味になるように準備万端整えて来年も山でお待ちしております。💕
桑乃都 小澤酒造 角田房子
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